宅地建物取引主任者とは 各都道府県で行なわれる宅地建物取引主任者資格試験に合格した後、不動産取引の2年以上の実務経験を持つなどの要件を認められて、宅建主任者証(有効期間5年)の交付を受けた人のことを言います。
宅建業法では、以下のことが義務付けられています。
・不動産会社の事務所には従事者5人に1人以上、案内所には1人以上の専任の宅建主任を置くこと。
となっています。
さらに宅建主任者の業務について説明するならば、宅建主任者は主任者証を提示して重要事項説明をしたり、他には重要事項説明書や契約締結後の書面に記名なつ印することなどの業務内容が挙げられます。
<スポンサードリンク>
宅地建物取引主任者の国家試験は数ある国家資格試験の中でも最大規模の資格試験とも言われているほど大きなものです。
2006年度を例に挙げると受験者数は20万人弱を数えるほどだそうです。
受験資格に関しては年齢や性別、学歴等の制限は一切ないようです。
試験申し込みは、各都道府県協力機関が指定した場所で申込書を配布しています。
さらに
・インターネットによる受験申込受付開始・試験案内(試験申込書)の配布・郵送による受験申込の受付開始となっています。
試験実施時期は、年に1回で通常10月第3日曜日で合格発表については試験が終わり約45日後つまり11月の終わりから12月の始めにかけてのようです。
実地地域に関しては住んでいる都道府県の指定された試験会場となっています。
気になる試験内容ですが、以下に主なものを挙げておきます。
・ 土地および建物の権利、権利の変動・土地および建物の法令上の制限 ・土地および建物の税に関する法令 ・土地および建物の価格評定・宅地建物取引業法及び同法の関係法令などがあります。
また、登録講習実施機関が行う登録講習を受講した場合には以下の科目については免除されます。
・土地の形質、地積、地目および種別 建物の形質、構造および種別・土地及び建物の需給に関する法令・実務。
問題の形式については、四肢択一式50問、回答に関してはマークシート方式が採用されています。
気になる試験時間は2時間となっています。
不動産鑑定士・不動産鑑定士補(国家資格)
不動産鑑定士を説明するならば、地域の環境、諸条件を考慮した上において不動産の有効利用を判断し、適正な地価を判断する仕事です。
また、不動産の価格だけではなく不動産の適正な利用についての専門家でも有り得るわけです。
つまり「公正な不動産評価」と「適正な土地利用」を図る不動産鑑定はもとより、コンサルタント業務までも手がける国土交通省管轄の国家資格なのです。
仕事の面からいえば景気にはさほど影響されない仕事だとも言われていて、そのせいか国や地方自治体からの委託業務も多いようで今現在もっとも注目されている資格と言っても過言ではないでしょう。
試験に関しては4月に行われる第一次試験では国語、数学、論文の3科目が出題されます。
この試験に合格すれば7〜8月に行われる第二次試験に進むことが出来ます。
第二次試験では民法、不動産に関する行政法規、経済学、会計学、不動産の鑑定評価に関する理論の5科目が出題されます。
なお、二次試験に合格して2年以上の実務経験を経た後で不動産鑑定士補の登録が許可されるのです。
さらに不動産鑑定士補登録後に1年間の実務補修を受けた後、12月の第三次試験において不動産の鑑定評価に関する実務についての論文、演習問題を攻略すれば、待ちに待った不動産鑑定士の資格を取得できるのです。
受験資格には制限はありません。
試験申し込み期間は、一次が2月中旬から3月中旬。
二次は5月下旬から6月下旬。
三次では10月上旬から11月上旬となっています。
試験実施日は第一次試験が4月中旬。
第二次試験が7月下旬。
第三次試験は12月上旬です。
試験開催地に関しては、第一次が東京、大阪、福岡。
第二次においては北海道、宮城、東京、新潟、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄です。
第三次では東京と大阪での開催となっています。
気になる試験の難易度は第二次試験の合格率が10パーセント前後とのことですから人気とは裏腹で難易度の高い国家試験と言えるでしょう。
お問合せ先は 国土交通省土地局地価調査課〒100-8918 東京都千代田区霞ヶ関2-1-2 中央合同庁舎2号館TEL:03-5253-8111 へどうぞ。
マンションリフォーム・マネージャー
マンションリフォーム・マネージャーとは、マンションリフォームの企画や提案を行う専門家として平成4年度に創設された資格です。
「マンション標準管理規約」(国土交通省)のコメントでは、マンションリフォーム・マネージャーは専門知識を有する者として位置づけられていますので、ある意味、公けのお墨付きの資格と言えます。
この資格制度は、平成4年度に創設されたもので、(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターの登録商標となっています。
平成19年4月現在、この資格の登録者数は約5,500人です。
マンションのリフォームの需要はますます高まっています。
このリフォーム需要を問題なく処理するためには、マンションの特殊性を踏まえたリフォーム専門家の役割が不可欠です。
マンションリフォーム・マネージャーは、主に専有部分のリフォームについて、居住者や管理組合へ専門的なアドバイスをします。
具体的には、上下階の音の問題、水回りの排水勾配、構造壁と間仕切り、収納スペースの有効活用などに関するアドバイスです。
同時に、工事の施工に際しては、調整・指導・助言などのマネージャーとしての役割を担います。
マンションリフォーム・マネージャーの試験の受験資格は特に無く、誰でも受験可能ですが、登録には一定の建築の実務経験年数が必要となります。
試験は、学科試験としてマンションリフォームのための建築の一般知識を問うものと、マンションリフォームに関する専門知識を問うものがあり、いずれも四肢択一の問題です。
同時に、設計製図試験があり、マンションの専有部分にかかわるリフォームの企画設計及び設計製図の問題が出題されます。
現在、本資格者は住宅リフォームの会社の計画・営業部門のほか、建築・設備の請負業の設計・施工部門、建築設計事務所、住宅部品・建材メーカー、マンション管理部門などにおいて幅広く活躍しており、今後も有望な資格といえます。